南野陽子さん、女人衆の先頭で橋渡り体験 富山県立山町で24日に布橋灌頂会

 24日に富山県立山町芦峅寺で開かれる女性救済儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」に、俳優の南野陽子さんが女人衆として参加する。20日の町議会産業厚生委員会で報告された。当日は、儀式と同様に厳かな雰囲気の中で一般参加者が橋渡りを体験するイベントを復活。芦峅寺の名物料理を堪能できる「芦峅ごっつぉまつり」も実施する。布橋灌頂会は立山登拝を許されなかった女性が極楽往生を願った儀式。6年ぶりに有観客で行い、規模も例年並みに戻す。

 南野さんは、白装束姿で布橋を渡る約60人の女人衆の先頭を歩く。一般参加者が普段着で目隠しをして声明や女人衆の先導で布橋を渡る「橋渡り体験」は午後0時20分から実施し、当日午前10時半~11時45分に遙望館前の本部で受け付ける。先着200人で、参加費は1人3千円。

 当日は午前7時~午後3時まで15分間隔で、会場と富山地鉄千垣駅、一般駐車場の立山山麓スキー場極楽坂エリアを結ぶシャトルバスを運行する。

© 株式会社北日本新聞社