懐かしの名車ずらり140台 青森・おいらせ町でクラシックカーフェスタ

往年の名車が集まり、クラシックカーファンでにぎわったフェスタ
百石まつり中日を飾ったクラシックカーのオープニングラン。沿道の観衆が優雅に走る名車に見入った

 青森県おいらせ町の有志団体・おいらせクラシックカークラブ(赤沼亨代表)が17日、同町のみなくる館駐車場でクラシックカーフェスタを開いた。県内外から集まった名車が会場を埋め、駆け付けた大勢のファンを魅了。この日が中日の「百石まつり」のオープニングランも飾り、多くの人を楽しませた。

 6回目のフェスタには県内外から約140台が参加。アルファロメオの「ジュリエッタスパイダー ヴェローチェ」(1960年製)やホンダ「S600」(64年製)など往年の名車がずらりと並び、来場者たちはエンジンルームや車内をのぞいたり、入手方法や装備品などについて所有者と語り合ったりしていた。

 フォードの「モデルA」で参加した三沢市の会社員村上貴義さん(45)は「直せば今でもしっかり走る。当時にしかない型のエンジンがたまらない」。日産自動車が60年から2004年まで製造・販売していた高級車・セドリック(61年製)を持参した六戸町の米軍三沢基地従業員小林道雄さん(59)=六戸クラシックカー倶楽部=は「他国では古い車が優遇されているが、国内では逆。壊れたら修理してずっと大切に使ってあげるのが本当のエコだろう」と語った。

 赤沼代表(69)は「旧車には現代の車にはない味がある。手に入らない部品も作れば修理でき、手入れをすればずっと走れるものが多い」と魅力を語った。

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