【香港】政策金利を据え置き、米に追随[金融]

香港金融管理局(HKMA)は21日、香港の政策金利の基準金利を据え置く方針を示した。米連邦準備制度理事会(FRB)が現地時間20日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の維持を決めたことに追随し、従来の5.75%を維持する。

FRBによる金利の据え置きは6月以来で、2会合ぶり。短期金利の指標フェデラルファンド(FF)レートの誘導目標を5.25~5.5%で維持する。通貨の香港ドルが米ドルとのペッグ制(1米ドル=7.75~7.85HKドルの連動相場制)を採用している香港は、FRBの政策金利変更にその都度追随している。

金融管理局はFRBの今回の金利据え置きについて、市場の予想通りだったと指摘。一方で、米国の利上げサイクルが終わるかどうかはまだ不確定であり、高金利環境はしばらく続くとの見通しを示した。

また香港の金融市場は順調に運用されており、香港ドルの為替レートは安定していると強調。市民に対しては、住宅ローンなどを組む際などには金利リスクを慎重に検討するよう呼びかけた。

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