県都に金色の彩り 金沢駅-武蔵間の7カ所 10月4日からライトアップ

ライトアップされた彫刻作品のイメージ(市提供)

 10月14日開幕の国民文化祭(いしかわ百万石文化祭2023)に向け、市は同4日から、金沢駅前から武蔵交差点までの道路沿いに並ぶ彫刻作品や水路をライトアップする。金沢にちなんで金色のLED(発光ダイオード)ライトを使う計画で、華やぎある夜間景観を生み出して、訪れた観光客らに駅から中心市街地への歩きを促す。

  ●国文祭に合わせ

 ライトアップされるのは金沢駅東広場の「やかん体、転倒する。」のほか、ルキーナ金沢前の「CORPUS(コーパス) MINOR(マイナー) #1」、西門口前交差点の「The Sundial」、安江町緑地の「FUGA」、武蔵交差点の「BREAKFAST」の各彫刻作品と、歩道脇のせせらぎ水路、武蔵地下駐車場排気塔の計7カ所。

 金色のLEDライトを、水路に5~7メートル間隔で37基、彫刻などに計31基装着する。デザインは金沢城の石垣や東京芸術劇場のライトアップを手掛けた近田玲子さんが担当した。

 近田さんは「金沢の地名の由来である金城霊沢(れいたく)にちなんで金色の光を当て、昼間とは違う清流、文化の豊かさ、優雅さを浮かび上がらせたい」と説明した。

 市は4日にルキーナ金沢前で点灯式を行う。国文祭終了後もライトアップを続ける予定で、担当者は「夜間に光り輝くスポットを巡り、新たな金沢の魅力を感じてほしい」と話した。

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