山祗神社 社殿168年ぶり改築 南波多町、落成式で祝う

山祗神社で開かれた新しい社殿(右上)の落成式=伊万里市南波多町

 伊万里市南波多町古川(ふるこ)地区にある山祗(やまずみ)神社の社殿が、168年ぶりに建て替えられた。17日に落成式があり、隣の笠椎(かさじ)地区を合わせた約80世帯の住民が完成を祝った。

 同神社は1615年に建立。前回社殿を改築したのは1855年で老朽化が目立つようになり、氏子で話し合って改築を決めた。拝殿も48年ぶりに建て替え、前の社殿にあった松の梁(はり)を再利用している。

 建設費用は約1100万円。氏子総代の井上和弘さん(71)は「住民のつながりが薄れる中、建て替えができたのは地域にとっての宝であり、誇りになる。今やらないと、この先できなくなるという思いもあった」と話す。落成式では伊万里太鼓の演奏があった。(青木宏文)

新しい社殿の落成式で太鼓演奏が披露された

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