広がれ、バリアフリーeスポ 畠山駿也さん、イベントを初企画

自作のコントローラーで格闘ゲームを楽しむ畠山駿也さん。23、24日のバリアフリーeスポーツイベントのプロデューサーを務める=紫波町高水寺

 難病筋ジストロフィーと闘う会社員畠山駿也(しゅんや)さん(29)=紫波町高水寺=は、コンピューターゲームなどの腕を競う「eスポーツ」プレーヤーとして活躍の場を広げている。一時は得意の格闘ゲームのプレーを諦めたが、周囲の応援を背にコントローラーを自作し再起した。大規模なバリアフリーイベント(23、24日、八幡平市)を初めてプロデュース。eスポーツに生きる道を自ら切り開き、その輪を広げていく。

 顎でスティックを操作してキャラクターを移動、指先のボタンで大技を放つ。車椅子に乗り、自室で人気格闘ゲーム「ストリートファイター6」をプレーする畠山さん。世界約200万人のオンラインプレーヤーの中で最高ランクの実力を誇る。

 今回、プロデュースするeスポーツイベントは八幡平市の安比リゾートセンターを会場に、格闘ゲームの交流エリアなど対戦台約40台を用意。プロチームのトークショーや就労、生活に関する悩み相談ができるブースも設ける。無料で、健常者も参加できる。

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