ILCの国際会議、25日から 実現に向け世界的な流れを強める

 国際リニアコライダー(ILC)の国際会議は25日、盛岡市で開幕する。環境負荷の低減や持続可能な施設運営にテーマを絞った初の企画で、実現に向け世界的な流れを強める。27日まで。

 岩手大(小川智学長)が主催し、盛岡駅西通のアイーナが主会場。実行委員長を岩手大理工学部の成田晋也教授(高エネルギー物理学)が務める。国内外の研究者や企業関係者ら約50人(オンライン含む)が出席を予定している。

 初日は欧州の重要な研究者らがILCの主要装置である加速器のエネルギー効率向上などについて情報を提供。2日目は本県の研究者や企業、自治体が「グリーンILC」に向けた取り組み状況を発信する。

 最終の27日は欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)のスタイナー・スタプネス氏が次世代型直線加速器の研究展望について発表。参加者による盛岡市内の視察も企画している。

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