今季「サプライヤーを変更した」5つの欧州有名チーム

チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグも始まり、いよいよ本格的なシーズンの始まりを感じる欧州サッカー。

ここでは、今シーズンからユニフォームのメーカー(キットサプライヤー)を変更した5つの有名チームをご紹介しよう。

メガクラブがサプライヤーを変更という大きな動きは見られないが、意外なブランドとの契約や懐かしいブランドとのコンビ復活など、興味深い変更があった。

フェイエノールト

2022-23 adidas ホーム ユニフォーム

2023-24 adidas ホーム ユニフォーム

日本代表FW上田綺世が所属するオランダ1部フェイエノールトは2023年1月、イギリスのスポーツブランドCastoreとの複数年契約を発表。同社とクラブ史上初のパートナーシップを締結した。

昨季までのパートナーadidasとの契約期間は2014-15から22-23までの9シーズン。なお、それ以前にも1977-83、1990-2000でそれぞれ契約しており、合計すればadidasは最も長く共に過ごしたサプライヤーとなる。

ヴェルダー・ブレーメン

2022-23 Umbro ホーム ユニフォーム

2023-24 hummel ホーム ユニフォーム

U-22日本代表FW佐藤恵允(さとう けいん)が所属するドイツ1部の名門ブレーメンは、5シーズンに及んだUmbroとの契約が終了。新たにデンマークの名門ブランドhummelをパートナーに迎えている。契約期間は2029-20シーズンまでと言われている。

そのhummelとの契約は今回が初めてではない。1976-78の2シーズンが最初の契約だったのだが、その期間は胸スポンサー企業の都合でなんとブルーのホームユニフォームを使用している。そのようなこともあり、サポーターにとって前hummel期は必ずしも良い印象とは限らない。

アスレティック・ビルバオ

2022-23 New Balance ホーム ユニフォーム

2023-24 Castore ホーム ユニフォーム

スペインの名門アスレティック・ビルバオはNew Balanceとのパートナーシップが昨季で終了。2023年4月にCastoreとの新たに複数年契約を締結し、クラブ創設125周年の節目に新パートナーを迎え入れた。

クラブの誕生にはスペインで働くイギリス人の移民が関わるなど、実はイギリスとの関係も深いビルバオ。それだけに英国ブランドCastoreのパートナーシップは興味深いものがある。

ASローマ

2022-23 New Balance ホーム ユニフォーム

2023-24 adidas ホーム ユニフォーム

なでしこジャパンのメンバー熊谷紗希と南萌華が女子チームに所属するローマ。New Balanceとの関係は2年で終わり、新たにadidasとパートナーシップを締結している。

そのadidasとの契約は1977-79、1991-94に続き今回で3度目となる。その最初のユニフォームとなった23-24モデルは、92-94の2シーズンで使用したホームキットに着想を得たもの。左胸にオオカミの頭部のみをデザインするエンブレムは、今も昔もファンに絶大な人気を誇る。

パルマ

2022-23 errea ホーム ユニフォーム

2023-24 Puma ホーム ユニフォーム

最もユニフォームファン(やオールドファン)を沸かせた23-24シーズンのキットサプライヤー変更は、パルマとPumaの“コンビ復活”かもしれない。

この両者は1995年から98年までパートナーの関係にあり、クラブの黄金期と共に戦った間柄。現在はセリエBを戦うパルマが当時は“セリエAビッグ7”の一角として上位を争っていた時代だ。新ユニフォームには前Puma期の要素が取り入れられている。

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ただ、2005-06、2006-23と長くパートナーだったerreaのユニフォームもファンの支持が高い。財政難でクラブが消滅し、4部からの再スタートとなった時期もパルマを支え続け共に戦ったブランドの人気は、おそらくPuma以上だろう。

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