防災士ら有志組織結成へ 震災上回る浸水想定の久慈

久慈地域防災士会の設立に向けて話し合いを重ねる三船進一さん(右)と笹森正明さん

 久慈市民有志が、防災士らによるボランティア組織の結成に動き出した。最大クラスの津波が到達した場合、同市は東日本大震災を上回る広範囲で浸水が見込まれ、資格を持つ住民の連携やスキルアップを図ることで、地域防災力の強化につなげる。10月下旬の始動へ防災士や消防署員OBの会員を募っている。

 組織は仮称・久慈地域防災士会。市中心部の八日町町内会長で、自主防災会長を務める元消防署員の三船進一さん(80)が代表を務める方向で、同市大川目町の防災士笹森正明さん(75)が共に発起人となった。研修などで会員のスキルアップを図り、要請に応じて各地域の防災訓練に参加、協力する。

 会員に関する問い合わせや申し込みは、準備事務局の笹森さん(090.9030.1684)へ。

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