生成AI活用を加速へ「県はチャットボットの本格導入を検討」 栃木県議会質問戦・最終日

 栃木県議会通常会議は26日、質問戦の最終日を迎え、2会派から4人が登壇しました。

 質問に立ったのは、とちぎ自民党議員会・神谷幸伸議員、民主市民クラブ・渡邉典喜議員、とちぎ自民党議員会・加藤雄次議員、同じく螺良昭人議員です。

 このうち渡邉議員の人工知能を使って新しいデータを作る生成AIの活用についての質問で福田富一知事は、県民などからの問合せに自動で返答するチャットボットの本格導入を検討していることを明かしました。

 県は限られた人員で行政課題に対応するため、業務の効率化を目指して、質問への返答や文章の作成、プログラミングなどを自動で行う「チャットGPT」を今月8日から県庁内で本格的に導入しています。県によりますと6月からの試験導入の期間も含めて、文章の要約やイベントのキャッチコピーのアイデア出しなど、これまでに職員が約2万8千回利用したということです。

 県は、県のホームページで一部活用しているチャットボットにこのチャットGPTの機能を組み込み、県民からの問い合わせに自動で返答できる範囲を増やすことを目指します。今後はチャットGPTの効果的な利用を促進するため、職員向けの活用事例集を作成したり、情報交換の場を提供したりするということです。

 一方、栃木会館の跡地のほか県立の美術館と図書館、それに文書館を一体化した複合施設「文化と知の創造拠点」の整備など県庁周辺の土地の利用について福田知事は、サウンディング型市場調査の結果を12月中に公表することなどを説明しました。

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