大雨や凍霜害の復旧経費に96億円 岩手県一般会計補正予算案

 岩手県は26日、大雨や凍霜害の復旧経費や県産品の輸出拡大事業などを盛り込んだ総額96億8636万円の2023年度一般会計補正予算案を発表した。

 8月に発生した大雨などの災害対応に6億7300万円を計上。被災した農地や農業施設、林道や漁港施設などの復旧に充てる。低温によりリンゴ生産に打撃を与えた凍霜害への対応では、病害虫の防除経費を補助する事業1900万円を盛り込んだ。

 円安傾向を生かし、中国で販路拡大のセールスを行う海外輸出力強化事業費539万円も計上。東京電力福島第1原発の処理水海洋放出後、中国は日本の水産物を輸入停止しているが、再開を想定して準備を整える。

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