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航空機エンジン製造大手の米プラット&ホイットニー(P&W)は、シンガポールの整備・修理・分解点検(MRO)拠点を拡張する。次世代航空機エンジン「ギヤードターボファン(GTF)エンジン」の需要が増大していることに対応するためで、施設の規模を現行から7割近く大きい4万8,000平方フィート(約4,460平方メートル)に拡大する。
P&Wはシンガポール航空の航空機整備子会社SIAエンジニアリングと設立した合弁会社イーグル・サービシズ・アジア(ESA)を通じ、北部セレター空港に隣接する「セレター航空産業団地(SAP)」内でMRO施設を運営している。
イーグル・サービシズ・アジアは、二酸化炭素(CO2)排出量削減や高い燃費効率、低騒音を実現するGTFエンジンのMROを2019年に開始した。同エンジンの需要が世界的に増えていることから、施設を拡張することにした。投資額は明らかにしていない。
P&Wは現在、世界13カ所でGTFエンジンのMRO施設を展開している。