長期金利上昇0.750% 10年ぶり、米引き締め観測

 28日午前の国債市場で、長期金利の指標である新発10年債(371回債、表面利率0.4%)の利回りが上昇し、一時0.750%を付けた。2013年9月以来、約10年ぶりの高水準となる。米国の金融引き締めの長期化観測から米長期金利が上昇。日本の国債市場にも波及した。

 米国経済の堅調さや原油高を要因に、米連邦準備制度理事会(FRB)が物価高を抑制するため、引き締めを長期化させるとの見方が広がった。既に高水準とみられていた米長期金利は、前日の米国市場でさらに上昇した。

 日本でも金利が上昇する(債券価格は下落)と見込まれ、国債が売られて金利は上昇した。

© 一般社団法人共同通信社