選択的週休3日、フレックスタイム試験導入 宇都宮市、10月の4週間 対象部局を拡大

宇都宮市役所

 【宇都宮】市は1~28日の4週間、選択的週休3日制とフレックスタイム制を試験導入する。今年2月に続く2回目の試行で、対象部局を窓口部門や事業実施部門などにも拡大し、10部局43課で実施する。

 職員のワーク・ライフ・バランスや公務能率の向上、本格導入に向けた運用方法の検証などを目的に実施する。

 フレックスタイム制は、全員がそろうコアタイム(午前9時半~午後4時半)を軸に、1日の勤務時間を6~10時間で割り振る。選択的週休3日制は、週1度まで土日以外に週休日を設けることができる。いずれも期間内の総勤務時間に変更はない。

 前回は内部管理部門の課長職以下の全職員56人で実施。試行後のアンケートでは、約7割がフレックスタイム制に肯定的だったが、週休3日制については約4割にとどまった。理由として「週休を増やすために、ほかの日の勤務時間が長くなり負担が大きい」「年休が取りづらい」などの意見が寄せられたという。

 今回は対象部局の希望者のみの制度利用とし、内容も一部変更。制度利用の単位期間(1~4週間)を各自で選択でき、週休3日を利用する場合も期間中1回以上とすることで、より弾力的な勤務時間の割り振りを可能とした。

 市人事課の担当者は「市民サービスに影響のない範囲で、本格的実施に向けて現場の声を聞きながら慎重に検討していきたい」としている。

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