有明海の恵みに感謝 太良町・竹崎でカニ供養

有明海の恵みに感謝し、竹崎カニを放流する関係者=太良町の竹崎沖

 ワタリガニ「竹崎カニ」の産地として知られる太良町大浦竹崎で9月25日、カニ供養が行われた。カニ料理を提供している竹崎かに旅館組合(組合長・荒川信康蟹御殿社長)の組合員や観光関係者らが出席し、有明海の恵みに感謝した。

 竹崎観世音寺で営まれた神事では、祭壇に生きたカニを供えてお経を唱え、カニや魚介類の霊を慰め今季の豊漁を願った。その後、竹崎港から漁船で沖合に出て、カニ約70匹を海に放った。荒川組合長は「竹崎カニは太良観光の重要な要素で、旅館はともに生きてきた」と感謝し、「オスのカニは今が旬。甘い身と濃厚なミソを楽しんでほしい」と話した。

 同組合に加盟する九つの旅館では、10月31日まで「秋だけど、夏カニフェス」を開催し、旅館ごとに宿泊客にカニ汁のサービスなどを行っている。(山口源貴)

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