世界遺産で一服、優雅なひととき 日光山輪王寺で茶会 500人がもてなし堪能

4年ぶりに開催された日光茶会

 【日光】秋の世界遺産エリアで一服を楽しむ「日光茶会」が1日、山内の日光山輪王寺で4年ぶりに開かれた。市内外から約500人が訪れ、優雅なひとときを満喫した。

 茶会は1995年の国民文化祭で開催された「日光大茶会」を継承し、市や地元の茶道団体「日光和敬会」などが実施している。近年は新型コロナウイルスの影響で中止となっていた。

 この日は、輪王寺本坊に表千家、輪王寺紫雲閣に裏千家と大日本茶道学会の計3席が設けられた。各会場には着物姿の参加者らが訪れ、各流派のおもてなしを堪能した。

 日光和敬会の篠崎正子(しのざきまさこ)さんは「4年ぶりに伝統を再開できてうれしい一方、コロナに注意しながら準備を進めてきた。若い人が少なくなってきているので、特に若い人にお茶の世界に興味を持ってほしい」と話した。

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