掘り起こしたら、まるで刀 鶴岡・大山下池、レンコン収穫終盤

ラムサール条約登録湿地の大山下池で収穫しているレンコン=鶴岡市

 ラムサール条約登録湿地の鶴岡市の大山下池で、レンコンの収穫が終盤を迎えている。現地でハスの生産などを行う本町浮草組合(田中富雄組合長)のメンバーが、機具を使って水中から掘り起こしている。

 同組合は先月中旬から収穫を始めた。近年は下池に隣接する市自然学習交流館「ほとりあ」、加茂水族館内のレストラン「魚匠(ぎょしょう)ダイニング沖海月(おきみづき)」との連携をきっかけに、レンコンの価値を見直し、今年は期間限定で一般販売したほか、試供品として飲食店などに配布した。

 組合員4人が舟に乗り、作業に取り組む。一般に流通する品種改良された物とは異なり、刀のような形が多く「売り出す時の名称は『サムライレンコン』がいいかな」と田中組合長。渡り鳥の環境に配慮し、収穫はコハクチョウの飛来が始まるまでとしている。

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