野菜たっぷり総菜2品を開発 宇都宮市×宇大×たいらや 今月中旬から販売

宇大生らが開発した総菜を手にする子ども

 【宇都宮】市は宇都宮大とスーパーマーケットたいらやと連携し、野菜たっぷりのシューマイなど減塩・野菜増しの総菜2品を開発した。大曽2丁目の子どもの居場所「宮っこ支援センターSAKURa」で9月28日、試食会が開かれ、地域の子どもたちが一足先に味わった。商品はたいらやを運営するエコスグループの店舗で今月中旬から順次販売される。

 市の食育推進計画の一環で、3者の共同開発は昨年度に続く2回目。同大地域デザイン科学部の3年生5人が考案し、市の管理栄養士や同社社員の助言を受けながら試作を重ねた。

 完成したのは「ゆうゆうしゅうまい」と「ブロぽてチーズ」。シューマイは同社従来品より100グラム当たりの塩分量を35%減らし、しょうゆを漬けなくても済む濃い味付けにした。ブロぽてチーズは、日本人の1日当たりの野菜摂取目標量のうち県民の平均不足量約70グラムを補えるよう、ブロッコリーやナスなどをふんだんに使い、ドライカレーとチーズであえた。

 同センターは、市の「宮っこの居場所」登録団体で子ども食堂などを運営している。28日は児童ら約25人が試食した。宇都宮大付属小3年の古口明依(こぐちめい)さん(9)は「野菜は苦手だけど、濃い味付けなのでおいしく食べられた」と話した。

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