観光を日本、世界で元気に ハウステンボス新社長・髙村氏 ディズニーとは違う楽しさ発信 【一問一答】

ハウステンボスの社長に就任し経営戦略などについて語る髙村氏=佐世保市、ホテルヨーロッパ

 佐世保市のハウステンボス(HTB)の代表取締役社長に就任した髙村耕太郎氏(50)の会見の主なやりとりは次の通り。

 -東京ディズニーランドなどを運営するオリエンタルランドでの業務は。
 神戸市出身で、東京造形大卒業後に入社した。全体の中長期の戦略を立てて、新しいプロジェクトをつくる仕事をしていた。アトラクションを開発したり、ホテルをつくったり。財務などの経営管理もやっていた。

 -HTBに移った理由は。
 四つある。PAGというファンドの支援に対する信頼。パートナーの刀の存在。働いている人の熱量。最後はコロナの影響でダメージを受けた観光産業を日本、世界で元気にしていくということ。長崎でテーマパーク、リゾートに携わっていくことは、自分の人生の中で非常に大きいものと思った。次の自分のキャリアを考え、同じ業種の中での機会に恵まれ、うれしく思う。

 -HTBの印象は。
 ふらっと歩いて、ゆっくり時間を使える。ゆったりとした時間の中でどういった体験をするか。思い出、記憶に残る体験をするアトラクションを入れていきたい。長崎は独特の文化、地形、自然があり魅力的な地域。ディズニーとは違った楽しさを発信できると思う。
 -県がHTBへの誘致を目指すIR(カジノを含む統合型リゾート施設)の計画認定が継続審査になっている。
 どちらになるか早く決めてほしい。二つの戦略を準備するのは無理がある。戦略が全く変わる。決まった上で将来像を描きたい。

 -社長としての使命は。
 個々のサービスはいいが、全体の統一感、パワーに変えられていないと感じる。一つのテーマの中でゲストの皆さんが体験を楽しむようなテーマパークとしての価値を上げていくのが使命。観光産業の変革を考える時に、いろんなパートナーシップが重要となる。日本、アジア、世界から事業を支援してくれる人を探していきたい。佐世保からHTBをいい感じで発信したい。

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