新高校名は「米沢鶴城」 25年開校、米沢工と米沢商が統合

 県教育委員会は3日、米沢工業と米沢商業の2高校を統合し、2025年4月に開校する新高校の校名を「米沢鶴城(かくじょう)高校」と発表した。「鶴城」は米沢城の別名「舞鶴城」の愛称として地元で知られており、公募で推す声も多かった。

 県高校教育課によると、両校や地域の歴史、文化などを踏まえ、米沢の伝統ある産業教育を受け継ぐ学校をイメージした。「鶴城」のフレーズは米沢商業の校歌に登場するほか、米沢工業の同窓会の名称に使用されているという。

 今年6月に行った公募では161の校名案が寄せられた。多かった案は▽鶴城37件▽米沢鶴城21件▽米沢実業15件▽鷹山13件―など。結果に加えて両校の校長や同窓会、地元教育関係者らの意見を踏まえ、県教委が絞り込んだ。

 新高校には全日制と定時制を設置する。全日制の入学定員は工業科(5学級)が200人、商業科(2学級)が80人。改修した米沢工業の校舎を利用する。定時制は総合学科40人(1学級)。25年度までは夜間、26年度以降は昼間の定時制とし、米沢商業の校舎を改修して使用する。

© 株式会社山形新聞社