田植えから携わった稲収穫「おばあちゃんに渡したい」 京都・南丹の支援学校生徒

秋晴れの下、鎌で稲を刈る生徒(南丹市八木町)

 京都府南丹市八木町の丹波支援学校中学部の生徒たちが育てた水稲の収穫があった。たわわに実った稲を鎌で丁寧に刈り、新米を食べる日を心待ちにした。

 生徒は田植えから携わり、除草にも協力して生育を見守ってきた。

 収穫は9月29日に同校近くの田んぼで行われ、中学部約50人が参加した。秋晴れの下、高さ60センチに成長したキヌヒカリを手作業で刈り取り、ざくざくと小気味よい音を響かせた。

 10月下旬に給食で全校約200人が味わう。3年の女子生徒(15)は「頑張ってやってみようと自分で思えたのが良かった」と話した。3年の女子生徒(14)は「去年よりおいしくできたと思う。楽しみにしているおばあちゃんに渡したい」と笑顔を見せた。

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