世界の今を見つめる 山形国際ドキュメンタリー映画祭、きょう5日開幕

ポスター掲示など、4年ぶりに来場者を迎える準備が進められた=山形市民会館

 山形国際ドキュメンタリー映画祭2023が5日、山形市で開幕する。前回のオンライン開催を経て、通常開催は4年ぶり。12日までの期間中、メインのインターナショナル・コンペティション部門(コンペ)をはじめ、世界の今を見つめた多様な計130作品を上映する。

 開会式は5日午後5時から、山形市中央公民館で開かれる。オープニング作品は、今年3月に亡くなった音楽家・坂本龍一さんの最後のソロ・コンサートを記録した「Ryuichi Sakamoto―Opus」。アジア初上映となり、監督で息子の空音央(そらねお)さんが舞台あいさつに立つ。入場無料だが、同日正午から会場で配布する整理券が必要となる。

 開幕を前に、上映会場の一つとなる市民会館では、ポスターや案内の掲示など来場者を迎える準備が進められた。中にはフィンランドから参加のボランティアもいた。本格上映は6日から始まる。コンペやアジア千波万波部門に加え、野田真吉特集や、山形や東北ゆかりの作品などがそろう。ユネスコ創造都市関連の作品や野外上映など、無料で見られるプログラムもある。

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