長崎市に社会人野球部 SUNホールディングスが新設へ 監督に元重工長崎の後藤氏

長崎市に社会人硬式野球部を新設するSUNホールディングスの鳥井代表(左)と後藤監督=県営ビッグNスタジアム

 スポーツ人材育成などを手がけるSUNホールディングス(本社・埼玉県、鳥井佑亮代表)は4日、長崎市を拠点とした社会人硬式野球部を来年4月に創部すると発表した。監督は三菱重工長崎硬式野球部でエースや監督を務めた後藤隆之氏(53)が就任。同市の県営ビッグNスタジアムで会見した後藤氏は「やるからには都市対抗や日本選手権の本戦出場を目指したい」と目標を語った。
 SUNホールディングスは野球やバスケットボールなどの自社チームを運営するほか、学校法人から委託を受けて社員が部活動を指導したり、スポーツアパレル事業を展開したりしている。硬式野球部は埼玉、奈良に続いて長崎が3県目。再来年の日本野球連盟加盟と大会参加を見据える。
 県内の社会人硬式野球では三菱重工長崎が2016年末で休部となり、全国でチームがないのは長崎と鳥取県だけ。鳥井代表は「さまざまな事情で野球を諦めないといけなかった選手の受け皿にもなりたい」と語った。
 既に選手の採用を始めており、最終的に25~30人を社員で雇用予定。今後、長崎市内にスポーツアパレル工場を設け、社業と両立して野球に励む。来年以降にセレクションを実施して、県内選手や高卒者も積極採用する方針。後藤氏は「仕事も野球もできて、なおかつ強いチームにして、長崎に貢献していきたい」と意気込んだ。

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