練習艦内の女性隊員が生活するエリアに侵入し、私物を盗撮したなどとして、海上自衛隊呉地方総監部は20代の男性1等海士を懲戒免職処分にしたと発表しました。
6日付けで懲戒免職とされたのは、練習艦しまかぜ所属・20代の男性1等海士です。
呉地方総監部によりますと、1等海士はおととし12月30日と去年1月4日の2度にわたって、練習艦しまかぜ内の、男性隊員の立ち入りが禁止されている女性区画に侵入し、女性隊員の私物を盗撮しました。
去年3月にも当時臨時で勤務していた所属部隊で女性区画に侵入したうえ監視カメラからSDカードを盗んで捨てたということです。
呉地方総監部の調べに対して1等海士は「好奇心に負けて侵入してしまった。監視カメラがあることに気が動転し、とっさに証拠隠滅をはかった」と供述しているということです。
また、1等海士は去年1月と2月下旬ごろには、持ち込みが禁止されているエリアでスマートフォンを使って所属部隊の予定表を撮影し、家族に画像データを送信したということです。
練習艦しまかぜ艦長・金丸竜平二等海佐は「事件を厳粛に受け止め、服務規程を徹底するとともに再発防止に努める」としています。