「知識や出会い得た」 若者の国際会議 北アイルランドで閉幕 長崎の大学生2人が参加

現地で活動した(左から)松石さん、松本さんとOYW長崎協議会のメンバー=英ベルファスト、ICCベルファスト

 世界190以上の国・地域から2千人超の若者が参加し、英領北アイルランドのベルファストで開催された国際会議「ワン・ヤング・ワールド(OYW)サミット」が5日、閉幕した。長崎から参加した大学生2人は「新たな知識や価値観、出会いを得た」と充実感をにじませた。
 国際団体OYW(本部・英ロンドン)が次世代リーダーの育成を目的に2010年から開き、「若者版ダボス会議」と呼ばれる。ベルファストでは2日から全体会合やワークショップを通じ、食糧危機など社会課題の解決に向け議論した。
 平和をテーマにした長崎市への分科会誘致を目指し、長崎の産官学関係者が9月、OYW長崎協議会(調漸会長)を設立。今回、活水女子大4年の松本海奈さん(21)と長崎大1年の松石歩結さん(18)を派遣した。
 松本さんは「社会問題に対しパッションを持った世界の人と今後に向けて実践的な話をすることができた。得た知識やコネクションを生かしたい」。松石さんは「食糧危機などのトピックを幅広く学ぶことができた。社会的な課題を医学と結び付けて考えていきたい」と話した。
 調会長は「若者の活気みたいなものが爆発していた。若者中心で社会を変えていくという理想や、若者の力を長崎に根付かせたい」と語った。次回は来年9月、カナダ・モントリオールで開く。同協議会は11月、長崎市内で報告会を開く予定。

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