鶴来のまちに造り物 ほうらい祭り幕開け

勇壮にまちなかを練る造り物=7日午後0時20分、白山市鶴来日詰町

  ●おはやし華やかに

 白山市鶴来日詰町の金劔宮(きんけんぐう)の秋季祭「ほうらい祭り」は7日、2日間の日程で始まり、高さ約5メートルの「造り物」と獅子舞が若衆の「ヨーホーライ」の掛け声とともに勇壮に練り歩き、鶴来のまちなかを熱気で包んだ。

 今年の造り物は「鬼神のお松」「桃太郎」「日本武尊(やまとたける)」「呂布奉先(りょふほうせん)」「孫堅文台(そんけんぶんだい)」「徳川四天王 本多忠勝」の6体で、各地区の青年団員らが1カ月以上かけて手作りした。獅子舞は魁(さきがけ)獅子と菊獅子が登場する。

 正午の花火を合図に、初老会員が担ぐ神輿(みこし)を先頭に造り物と獅子舞が金劔宮を出発し、華やかなおはやしが響いた。

 ほうらい祭りは800年以上の歴史があるとされ、市無形民俗文化財に指定されている。神輿や造り物は7日夜に鶴来本町2丁目のお旅所に到着する。8日は正午にお旅所を出発し、夜に金劔宮に戻る。

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