今季無敗のトッテナム、前半に退場者出すも1点を守り切りルートン下す|プレミアリーグ

写真:値千金の決勝ゴールを決めたDFファン・デ・フェン

10月7日、プレミアリーグ第8節のルートン vs トッテナムの試合がケニルワース・ロードで行われた。

7節終了時点で、わずか1勝と開幕スタートに失敗したホームのルートンは、前節のバーンリー戦からスタメン4人を変更し、今季無敗のトッテナムを迎える。一方、前節のリヴァプール戦で劇的なアディショナルタイム弾で勝ち点3を獲得したトッテナムは、前節からメンバー変更は行わず、リヴァプール戦と同じ布陣でこの試合に臨んだ。

試合は大方の予想通り、開始直後からトッテナムがボールを握り試合を支配する。最初のチャンスは3分、右サイドのデヤン・クルセフスキのクロスにファーサイドでフリーになっていたリシャーリソンが飛び込むも、上手く合わせることは出来ずゴール左に外れる。

直後の4分、またしてもリシャーリソンにチャンスが訪れる。敵陣でボールを奪取すると、流れるようなパスワークでゴール前までボールを運び、最後はジェームズ・マディソンのスルーパスに反応したリシャーリソンがワントラップからシュートを放つも、GKトーマス・カミンスキーの好セーブに阻まれる。

攻撃の手を緩めないトッテナムは7分、敵陣中央でソン・フンミンがボールを受け前を向くと、ペドロ・ポロがソン・フンミンのスルーパスに抜け出しGKと1対1の局面を迎えるが、シュートは惜しくも枠の右に外れ、ここでも先制ゴールとはならない。

29分には、敵陣中央でパペ・サールがボールを奪取し力強いドリブルで相手ディフェンダー4枚を引きつけると、ペナルティエリア内に走り込んでいたクルセフスキへスルーパスを供給するも、シュートはカミンスキーのスーパーセーブに阻まれ、トッテナムは再三のチャンスを活かすことが出来ない。

すると39分、ルートンがこの日最初のビッグチャンスを迎える。敵陣中央付近からのフリーキックを獲得すると、アルフィ・ダウティーはファーサイドへのクロスを選択する。そのクロスをカールトン・モリスがヘディングで中央へおりかえすと、イライジャ・アバデヨが難しい体制からシュートを放つと、ポストの跳ね返りをトム・ロッキャーが頭で押し込む。先制点かに思われたが、アバデヨがシュートを打ったタイミングでロッキャーのポジションがオフサイドと判定され、試合は0ー0のまま再開される。

このまま前半終了と思われた45+3分、ビスマがドリブルで仕掛け転倒すると、そのプレーがシュミレーションの判定をとられ、この日2枚目のイエローカードで退場処分になる。このまま前半は終了し、再三のチャンスを活かせなかったトッテナムは後半45分を10人で戦うことに。

後半が始まると数的優位となったルートンがいきなり決定機をつくる。47分チドジー・オグベネが右サイドを突破すると、ファーサイドでフリーのアバデヨへ完璧なクロスを供給するも、シュートは上手くミートせず惜しくもゴールを奪えない。

すると52分、後半から数的不利となったトッテナムはルートンの隙を付きショートコーナーを選択すると、ペナルティエリア内でボールを受けたマディソンは持ち前のテクニックで相手を置き去りにする。マディソンのラストパスに、難しい体勢からミッキー・ファン・デ・フェンが押し込みアウェイのトッテナムがリードを奪う。

56分、失点直後のルートンは再び右サイドからチャンスをつくる。ペリー=ラドック・ムパンズのクロスにアルフィ・ダウティーが左足ダイレクトボレーで狙うも、惜しくも枠の右に外れる。

後半はルートンがボールを持つ時間が増え、トッテナムがカウンターを狙うという展開が続く。しかし、このままゴールは生まれずアウェイのトッテナムは開幕からの無敗を8試合に延した。一方、ホームのルートンは後半から攻撃のギアを上げ、トッテナムゴールに迫るも1点が遠く、今季6敗目を喫している。

次節、ルートンはアウェーでノッティンガム・フォレストと、トッテナムはホームでフラムと対戦する。

◉試合結果
ルートン 0ー1 トッテナム

0-1 52分 ミッキー・ファン・デ・フェン(トッテナム)

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