スターリングが全ゴール関与の躍動! チェルシーがバーンリーに逆転勝利で今季初のリーグ連勝【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第8節、バーンリーvsチェルシーが7日にターフ・ムーアで行われ、アウェイのチェルシーが1-4で逆転勝利した。

11位のチェルシーはミッドウィークに待望の初勝利を挙げた18位のバーンリー相手に今季初の連勝を狙った。マンデーナイト開催となったフルアムとのダービーでは、ムドリクの加入後初ゴールに長期離脱明けのブロヤのゴールによって2-0の快勝を収め、リーグ4試合ぶりとなる2勝目を手にした。その試合からポチェッティーノ監督はムドリクに代えてスターリングを起用した以外同じメンバーを継続した。

立ち上がりからボールの主導権を握るアウェイのチェルシー。左はスターリングが張る形となったが、右はパーマーとギャラガーが盛んにポジションを入れ替えながらビルドアップ、崩しの局面に関わっていく。8分にはそのパーマーがボックス手前右から得意の左足を振っていく。

以降もチェルシーペースで試合が進むと、14分には左サイドのスペースでパーマーからパスを受けたスターリングが鋭いカットインから枠のわずか右に外れる際どいシュートを放つ。だが、この直後にはホームのバーンリーがファーストチャンスをモノにする。

15分、GKトラッフォードのリスタートから右サイドでのパス交換で局面を打開。スルーパスに抜け出したフォスターが中に切り込んでボックス左に走り込むオドベールへ繋ぐと、オドベールは対峙したDFククレジャを抜き切らずに左足を振る。これが股間の間を抜けてゴール右隅に決まった。

相手の見事な崩しに屈したチェルシーはすぐさま反撃を開始。引き続きボールの主導権を握って全体を押し上げ、ほとんどの時間相手陣内でプレーを続ける。そして、左サイドでアイソレーションに近い形となったスターリングが再三の鋭い仕掛けで相手守備に脅威を与え続ける。

バーンリーの集中した守備を前に最後のところで撥ね返されるシーンが目立ったが、やはりスターリングの左サイドからゴールが生まれた。

42分、左サイドで深くでDF2枚相手に強引に切り込んだスターリングがボックス左ライン際からクロス。これがカバーに入ったDFアル・ダヒルにディフレクトして大きくコースが変わると、GKトラッフォードの頭上を越えたボールがゴール右隅に決まった。記録はオウンゴールもスターリングが違いを生んで追いついたチェルシーが、1-1のイーブンで試合を折り返した。

ブロヤを下げてジャクソンをハーフタイム明けに投入したチェルシーは後半開始直後にいきなりゴールをこじ開ける。47分、左サイドからドリブルで切り込んだスターリングがボックス内でDFヴィチーニョに倒されてPKを獲得。ここでキッカーを任されたパーマーが冷静にゴール右隅に決め切り、チェルシーとプレミアリーグで初となるゴールを記録した。

前半終わりと後半始めの連続ゴールによって試合を引っくり返したブルーズ。以降は3枚替えを含めて攻勢を強めるバーンリーにボールを握られる形となるが、要所を締める守備で凌ぐ。すると、後半半ばには三度スターリングが魅せる。

65分、ハーフウェイライン付近で相手のコントロールミスを突いてショートカウンターを発動。中央のギャラガーからのスルーパスに抜け出したスターリングはボックス左から鋭い左足のシュートを逆のサイドネットに突き刺した。

これで勝利に大きく近づいたチェルシーだが、完全に勢いに乗ったスターリングが止まらない。75分、左サイドを見事な縦への仕掛けで突破すると、正確なクロスを供給。これをファーに走り込んだパーマーが冷静に中央へ折り返すと、ボックス中央での巧みなボールコントロールで左足のシュートに持ち込んだジャクソンが右隅へ流し込んだ。

この4点目でダメ押したアウェイチームは、殊勲のスターリングとパーマーをベンチに下げてムドリク、古巣初対戦のマートセンの投入で試合をクローズにかかる。

その後、ホームチームの反撃を危なげなく凌ぎ切ったポチェッティーノのチームは今季最多4ゴールを挙げての逆転勝利で今季のリーグ戦で初の連勝を飾った。

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