ウェストハムとニューカッスルの好調対決は白熱ドロー…イサク2発で一時逆転もクドゥスが土壇場弾【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第8節、ウェストハムvsニューカッスルが8日にロンドン・スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。

公式戦3連勝の7位ウェストハムと、公式戦4連勝の8位ニューカッスルが対峙した強豪対決。ホームのハマーズはアントニオやパケタ、ボーウェンら主力が順当にスタメン入り。一方、アウェイのニューカッスルはボトマンやジョエリントンに加え、左ウイングの主力が不在となったが、ギマランイス、イサク、アルミロンらがスタメンを飾った。

立ち上がりはアウェイのニューカッスルが押し込む時間帯が続いたが、ホームのウェストハムがファーストチャンスをモノにする。8分、ハーフウェイライン付近でキープしたアントニオの落としを受けたパケタが左サイドで背後を狙うエメルソンへ絶妙な浮き球のスルーパスを通す。中途半端に飛び出したGKポープをかわしたエメルソンが冷静に折り返すと、ゴール前でフリーのソウチェクが無人のゴールへ難なく流し込んだ。

幸先よく先制に成功したホームチームは、アントニオの収まりの良さを活かしながらカウンター時はしっかりと攻撃に人数をかけるなど優位に進めていく。ただ、要所を締める相手の守備を前に決定機まで持ち込めない。

前半半ばから終盤にかけてはニューカッスルが攻勢を強めると、32分にはビッグチャンス。トリッピアーの高精度のFKをボックス内のバーンが打点の高いヘディングで合わすが、このシュートはわずかに枠の左へ外れた。

その後はボールを保持して攻め手を窺うニューカッスル、堅守速攻で応戦するウェストハムという構図が明確となったが、互いに相手の集中した守備を前に効果的な攻撃を仕掛けることができず。膠着状態が続く中で前半を終えた。

迎えた後半、立ち上がりはセットプレーからアルバレスが惜しいヘディングを放つなどウェストハムが優勢な入りを見せる。だが、時間の経過とともに攻撃のギアを上げたニューカッスルが一気に試合を引っくり返す。

57分、相手陣内中央右で得たFKの場面でトリッピアーが中央に入れたボールをDFアルバレスがヘディングでのクリアを試みるが、これがゴール右のイサクの足元に渡る。ここでマグパイズのエースストライカーは落ち着き払ったフィニッシュでシュートを流し込む。

さらに、57分には波状攻撃から中央のギマランイスが浮き球のパスを右サイドのスペースに落とすと、これに反応したトリッピアーが右足インサイドを使った絶妙なダイレクトクロスを供給。ゴール前でDFの背後を取ったイサクが冷静にワンタッチで押し込んだ。

逆転に成功したニューカッスルは前に出てきたウェストハムの攻撃を冷静に撥ね返しながら、前半にはあまり見られなかったカウンターから追加点を狙っていく。73分にはバーンのスルーパスに抜け出したイサクにハットトリックのチャンスが訪れるが、左足のシュートはポストを叩いた。

一方、ホームで負けられないウェストハムは、アントニオやソウチェクを下げてクドゥスやベンラーマと異なる特徴を持ったアタッカーをピッチに送り込む。流れの中ではなかなか決定機まで持ち込めないが、プレースキックの名手であるウォード=プラウズの右足から虎視眈々のチャンスを窺う。

すると、試合終了間際の89分にはカウンターから右サイドのスペースを持ち上がったツォウファルがボックス手前で丁寧な横パスを送ると、ペナルティアーク付近で反応したクドゥスが左足で叩きつける鋭いダイレクトシュートをゴール右隅に突き刺し、値千金のプレミアリーグ初ゴールとした。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、白熱の強豪対決は2-2のドロー決着。互いに公式戦の連勝がストップする形となった。

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