グリーズマンの恩返しPK弾でソシエダを下したアトレティコが上位対決を制す!【ラ・リーガ】

ラ・リーガ第9節のアトレティコ・マドリーvsレアル・ソシエダが8日に行われ、2-1でアトレティコが勝利した。ソシエダの日本代表MF久保建英は65分までプレーしている。

公式戦4連勝中のアトレティコが、同じく4連勝中のソシエダをホームに迎えた一戦。ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)のフェイエノールト戦を逆転勝利で飾ったアトレティコは、その試合のスタメンからサウールをM・ジョレンテに変更した以外は同じスタメンを採用。2トップにグリーズマンとモラタを据えた[5-3-2]の布陣で試合に臨んだ。

一方、こちらもミッドウィークに行われたCLのザルツブルク戦で完勝したソシエダは、その試合と同じスタメンを起用。9月のラ・リーガ月間MVPを受賞した久保は3トップの右で先発出場している。

好調な両者の一戦は開始15秒でソシエダがチャンスを迎える。キックオフボールを最終ラインで受けたスベルディアがロングフィードを供給すると、前線のメリーノが競り合ったのボールをオヤルサバルが頭で繋ぎ、最後はDFの裏に抜け出したバレネチェアがシュート。GKオブラクのブロックしたこぼれ球がエルモソに当たり、ゴールネットを揺らした。

このゴールでソシエダの先制かと思われたが、バレネチェアの抜け出したの場面がオフサイドだったためゴールは取り消された。

その後、前線からのプレスで相手のビルドアップを牽制するソシエダだったが、22分にアトレティコが先手を取る。中盤のコケが供給したロングパスでDFの裏に抜け出したリーノがボックス左から侵入。GKレミロとの一対一を迎えると、ニアサイドにシュートを流し込んだ。

ハーフタイムにかけては膠着状態が続く中、アトレティコは44分にデザインされたセットプレーから決定機を作る。44分、右サイドで獲得したFKをグリーズマンが横パスで繋ぐと、コケがスルーしたボールをペナルティアーク左のデ・パウルがダイレクトシュート。しかし、これは右ポストを直撃した。

対するソシエダは前半終了間際、ここまで徹底マークに遭っていた久保がカットインから右クロスを供給。DFの裏に抜け出したオヤルサバルが決定機を迎えたが、ヘディングシュートは枠を外した。

迎えた後半はリードするアトレティコが開始早々に決定機。47分、左サイドで獲得したFKからグリーズマンがクロスを供給すると、ゴールエリア右に走り込んだヴィツェルがボレーシュートで合わせたが、これは右ポストに弾かれた。

ピンチを凌いだソシエダは64分、オヤルサバルが左ポスト直撃のミドルシュートを放つ。直後の65分には、久保とメリーノとル・ノルマンを下げてカルロス・フェルナンデス、ザハリャン、パチェコを投入する3枚替えを敢行した。
すると73分、自陣からカウンターを仕掛けると、中盤左サイドでボールを受けたカルロス・フェルナンデスがサイドチェンジ。中央右寄りを駆け上がっていたオヤルサバルが絶妙なトラップでボールを収めると、GKオブラクとの一対一を冷静に制した。

追いつかれたアトレティコだったが、85分に勝ち越しに成功する。ボックス内でコケが落としたボールをグリーズマンがダイレクトシュート。これがゴール前に倒されていたカルロス・フェルナンデスの手に当たると、主審はPKを宣告。このプレッシャーのかかるPKをグリーズマンがゴール右隅に決めた。

結局、グリーズマンの恩返しPK弾が決勝点となり、アトレティコがソシエダとの上対決を制した。

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