小松駅前に人波あふれ どんどんまつり最終日

キッチンカーが並び、来場者でにぎわう通り=小松市土居原町

  ●音楽祭や茶会、グルメ横丁 能もマルシェも 

 小松発展の礎を築いた加賀藩3代藩主前田利常をしのぶ第47回小松市どんどんまつり(北國新聞社特別協力)は最終日の8日、JR小松駅周辺で音楽祭や茶会、グルメ横丁など多彩な企画を繰り広げた。駅前の「れんが花道通り」にはキッチンカーが連なり、付近の商店街でも飲食や雑貨を扱うマーケットが同時開催され、会場は人波であふれた。

  ●姫御前に3人認証

 県小松市團十郎芸術劇場うらら行われたオープニング式典では、まつり実行委員会長の宮橋勝栄市長が来年3月16日の北陸新幹線小松駅開業へ「どんどん小松が発展するよう願う」とあいさつ。小松の観光大使「2023こまつ姫御前」の認証式が行われ、岡崎瑠以さん(26)、浜桜子さん(23)、宮井伶菜さん(19)が地域の魅力を発信する意欲を語った。3人は2022年姫御前の米澤紗来さん、橋本陽奈さんからたすきを受け取った。

 うららで開かれた小松能楽会創立70周年記念小松能楽大会(北國新聞社後援)では、出演者55人が素謡「高砂」「経政」や仕舞(しまい)「鶴亀」など21演目を披露。こまつ歌舞伎未来塾「こまつ能楽教室」の生徒は舞囃子(ばやし)「安宅」や能「羽衣」で稽古の成果を示した。

 日本たばこ産業(JT)石川支社は、まつりに合わせ「ひろえば街が好きになる運動」(北國新聞社後援)を実施し、社員からトングや袋を受け取った来場者がごみ拾いに励んだ。

 駅高架下の市観光交流センター「Komatsu九(コマツナイン)」や駅に近い猫の御坊通り、八日市商店街でもマルシェなどが開かれた。こまつ曳山(ひきやま)交流館みよっさ前では「こまつの郷土芸能まつり」と題して、地元の子どもたちが獅子舞を繰り広げた。

舞囃子を披露する出演者=県小松市團十郎芸術劇場うらら

© 株式会社北國新聞社