●子どもたちに継承誓う
第43回高岡万葉まつり(高岡市、富山新聞社などでつくる実行委員会主催)は最終日の8日、同市の高岡古城公園の特設水上舞台でフィナーレを迎えた。招待朗唱者18人が最後となる4516首目を格調高く歌い上げ、万葉集が紡いだ歴史と伝統を子どもたちに受け継いでいくことを誓った。
フィナーレは午後5時半ごろ、近藤智久市教育長から始まり、朗唱の会発案者の千田篤さん、いざなう会の津幡敬子、増川富雄両副会長らが次々に朗唱を披露した。
最終4516番「新(あらた)しき 年(とし)の初(はじ)めの 初春(はつはる)の 今(け)日降(ふふ)る雪(ゆき)のいやしけ吉事(よごと)」は市万葉歴史館の藤原茂樹館長と招待朗唱者全員で読み上げた。出演者は地域女性ネット高岡の会員のコーラスに合わせ、再び4516番を高らかに歌った。
まつり実行委員会長の角田悠紀市長は多くの子どもが朗唱に参加したことに触れ、「子どもたちに素晴らしい形で万葉集を引き継がねばならない。万葉故地として時代に合ったまちづくりを進めていく」とあいさつした。
エンディングは出演者がランタンを掲げ、まつりテーマソング「高岡旅情」を合唱し、しっとりと締めくくった。