Dバックス・モレノ カーショウからのホームランは「夢が叶った」

日本時間10月8日、ダイヤモンドバックスはドジャースとの地区シリーズ第1戦に11対2で大勝した。初回にドジャース先発のクレイトン・カーショウから6点を奪い、球界を代表する名投手を早々にノックアウトしたが、そのビッグイニングを生み出す大きな一発を放ったのが23歳の若き正捕手ガブリエル・モレノだ。「信じられないよ」とスペイン語で興奮気味に話したモレノ。「カーショウに対して最初の打席でホームランを打てたのは夢が叶ったようなもの。あんなことが起こるなんて思わなかったけれど、神様に感謝だね」と嬉しそうに語った。

モレノはブリュワーズとのワイルドカード・シリーズ第2戦で相手打者がスイングしたバットが頭部に当たって途中交代。脳震盪の症状がひどければ、地区シリーズに出場できない可能性もあった。幸いにも大きなダメージにはつながらず、地区シリーズのロースター入りが許可されることに。トーリ・ロブロ監督は「本当に安心したよ。控え選手のことも信頼しているけれど、彼はインパクトのある選手だし、我々にとって必要な戦力だったからね」と安堵した様子で話した。

指揮官が安堵したのも当然で、ダイヤモンドバックスは今季、モレノがスタメン出場した94試合で57勝37敗(貯金20)の好成績をマーク。スタメン出場しなかった68試合では27勝41敗(借金14)だった。打率.284、7本塁打、50打点、6盗塁、OPS.747をマークした攻撃面以上に守備面での貢献が大きく、盗塁阻止率38.6%はメジャートップ。守備防御点(DRS)も捕手でメジャートップの20を記録しており、データサイト「Baseball-Reference」が算出する守備WARでもメジャートップの3.1を叩き出した。要するに、モレノは今季メジャーで最も守備面の貢献度が大きい選手だったのだ。

ロブロ監督は「彼がスタメンにいるときとそうでないときの成績差はみんな知っている。彼の捕球能力とリードには安定感がある。彼は攻撃力もある捕手だけれど、打撃と守備を切り離し、守備のときは泥だらけになることも厭わないし、走者をアウトにしてくれる」とモレノの守備力を称賛。同僚のアレック・トーマスは「豪快なバットフリップだったね。ダグアウトではみんな笑っていたよ」と語りつつも「彼は素晴らしい1年を過ごした。フィールドの内外で素晴らしいチームメイトだし、彼について言えるのは良いことばかりだよ」とモレノの活躍ぶりを称えていた。

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