レイズが大谷のトレードに超有望株を準備していた 米記者が伝える

今年7月、レイズは大谷翔平(エンゼルス)をトレードで獲得することに興味を示していた。エンゼルス側に放出の意思がなかったため、トレードが実現することはなかったが、もしエンゼルスが大谷放出を決断していた場合、スーパースター候補の超有望株を獲得できた可能性があったようだ。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は「レイズは大谷の対価として、球団の有望株トップ10のうち3人を放出する準備があり、ジュニア・カミネロも含まれていた」と伝えている。

移籍情報を扱う「MLBトレード・ルーマーズ」は、ナイチンゲール記者のレポートを受け、「シーズン最後の2ヶ月だけのレンタル選手に支払う対価としては非常に大きい」と伝えている。レイズは「MLBパイプライン」のファーム組織ランキングで安定してトップ10入りするなど、レベルの高いファーム組織を擁しており、そのレイズの有望株トップ10のうち3人が対価として準備されていたという事実は、二刀流で素晴らしい活躍を見せる大谷への高い評価を裏付けるものと言える。

カミネロは今季のマイナーで「最もブレイクした選手」に選出された20歳の内野手で、A+級とAA級で合計117試合に出場して打率.324、31本塁打、94打点、OPS.975の好成績をマーク。マイナーでの活躍を評価され、9月下旬にはメジャーデビューを果たし、レギュラーシーズン最終戦でメジャー初本塁打も記録した。「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで全体6位にランクインする超有望株であり、もしこのトレードが実現していれば、ファーム組織ランキングにおけるエンゼルスの評価は大幅にアップしていたに違いない。

「MLBトレード・ルーマーズ」は「トレードは実現しなかったが、右ひじの内側側副靭帯の損傷で投手としてのシーズンが早々に終わり、その数週間後には脇腹を痛めて打者としてのシーズンも終わったことを考えると、レイズは大谷を獲得できなかったことを後悔していないだろう」と指摘。まだAAA級でのプレー経験がないため、来季はマイナーで開幕を迎える可能性もあるが、それほど遠くない未来にカミネロがレイズを牽引する姿が見られるだろう。

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