10月9日、八丈島では高さ60センチの津波が観測されました。
津波は高さ数十センチでもその威力はあなどれません。
CBCテレビ南部志穂アナウンサーが津波の恐怖を体験しました。
車や家を押し流してしまうほどの威力がある「津波」。
人は、ひざ程度の高さでも耐えることはできません。
(CBCテレビ南部志穂アナウンサー)
「今からこちらの装置で、津波がどれくらい威力があるのか体感してきます」
恐る恐る水槽に入る南部アナ。
中央大学の有川太郎教授から説明を受け、津波を体験。
まずは、「高さ20~30センチの津波」です。
「3、2、1」
少し後ろに流されましたが、ロープを握っていたことで倒れずにすみました。
(南部アナ)
「自分が想像していた以上に水の力ってすごいんだなって思いました」
続いては「高さ30~40センチの津波」。
10センチほど高くなっただけですが…
「3、2、1」
津波の力に耐えることはできず、あっという間に流されてしまいました。
(南部アナ)
「一瞬でしたね。一瞬で足をパッてすくわれて、そうするともういつのまにか流されている感じで、何が起こったかわからない感じ」
(中央大学・有川太郎教授)
「(津波の高さが)10~20センチ違うだけで力がずいぶん違う。人は流されてしまうとどうしようもないですから、『水に遭うということが一番危ない』ということを理解していただくのが一番いい」
南海トラフ巨大地震では、三重県鳥羽市で最大27メートル、愛知県田原市で最大22メートルなど、東海地方の沿岸部を巨大津波が襲うと想定されていますが、それだけではありません。
名古屋市内にも、最大で2.8メートルの津波が到達。
名古屋港がある港区だけでなく、中村区や瑞穂区も1メートル以上浸水すると想定されています。
つまり、名古屋市内でも、津波で人が流されてしまう可能性があるのです。
津波から命を守るにはできるだけ早く、津波が届かない高い場所まで逃げるしかありません。