ミランに所属するフランス代表FWオリヴィエ・ジルーが、セリエA第8節のベストイレブンに選出された。
現地時間10月7日に行われた第8節のジェノア戦で、ミランは後半アディショナルタイムに絶体絶命のピンチに陥る。90+9分、守護神のフランス代表GKマイク・メニャンが危険なプレーで一発退場に。この時点で5人の交代枠を使い切っていたミランは、66分に途中出場していたジルーを急遽GKとして起用せざるを得なかった。
しかし、その後“急造GK”のジルーは前への積極的な飛び出しで失点しかねないピンチを防ぐなど、本職顔負けのセービングを披露。ミランの1-0での勝利に大きく貢献した。
セリエAの日本語公式X(旧ツイッター)は、第8節のベストイレブンを発表した。システムは3-4-3を採用。ジルーの名前もあったが、センターフォワードではなく、何とGKとしての選出となった。これには、SNS上でも「ジルーがGKにいる!!」「イタリアの遊び心すごい」と驚きをもって受け止められている。なお、ジルーは採点で「6.5点」をつけられている。
また、ミランは早速ジルーのGKユニフォーム製作に乗り出した。プレス機で圧着されたのは、『GIROUD 9』のプリント。ミランの公式オンラインショップではGKユニフォームを『GIROUD 9』にカスタマイズすることが可能となり、販売後すぐに完売した。クラブ公式ウェブサイトの選手リスト上では『背番号9 オリヴィエ・ジルー』をFWではなくGKセクションに加えるなど、随所で遊び心が垣間見える仕掛けが施された。