守備の安定欠くリバプールは「ライスやロドリのような選手がいない」 ネビル氏が欠点指摘

[写真:Getty Images]

元イングランド代表DFのギャリー・ネビル氏が、リバプールの抱えるウィークポイントを指摘した。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

プレミアリーグ8試合を消化し、5勝2分け1敗の成績を残しているリバプール。ヨーロッパリーグ(EL)では連勝スタートを飾るなど、スタートダッシュに失敗した昨シーズンと比べて順調な歩みを見せている。

一方で、リーグ戦8試合での失点数は「9」と守備は安定していないが、その原因の一つが本職のアンカー不在だ。MFチアゴ・アルカンタラが負傷続き、MF遠藤航がユルゲン・クロップ監督からの信頼を掴めていないことから、基本的には本職ではないMFアレクシス・マク・アリスターがアンカーを務めている。

しかし、先週末のプレミアリーグ第7節ブライトン&ホーヴ・アルビオン戦では、そのマク・アリスターのロストから失点。その後は攻撃面において持ち味である巧みなボール運びも見せていただけに、マク・アリスターを本職で起用できない原因であるアンカー不在がより一層嘆かれる事態となっている。

ネビル氏もまた、リバプールの弱点はアンカーポジションの不在だと語っており、この問題が解決しない限りタイトル争いからは徐々に脱落するだろうと予想した。

「彼らには素晴らしいGK(アリソン・ベッカー)がいて、ゴールを決められるストライカーも揃っている。優れた前線を持ち、中盤にも攻撃的な選手がいるが、ロドリが復帰したあとのマンチェスター・シティや、デクラン・ライス、トーマス・パーティー、ジョルジーニョのいるアーセナルのような守備力はあるだろうか」

「リバプールに守備の安定性があるかは疑問だ。もし、デクラン・ライスやロドリのような選手がいたら、リバプールは間違いなくタイトル候補だと私は言っただろう。私の疑問符は、彼らが中盤に十分な堅固さ、守備力、パワーを持っているかについてだ」

「リバプールがタイトルレースに参加できているのは、監督のおかげに他ならない。彼らの指揮官は間違いなく傑出しているからだ。それでも、シーズン終盤には再びシティとアーセナルの争いになると思う」

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