【アジア】タイ主催のベンガル湾首脳会議、来年に延期[政治]

タイの首都バンコクで11月に開催予定だったアジア7カ国が加盟する「ベンガル湾多分野技術経済協力イニシアチブ(BIMSTEC)」の首脳会議が、来年に延期となった。議長国のタイ政府は準備不足を理由としているが、ミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官を招待したことによる問題を回避するためとの臆測が飛んでいる。9日までに各紙が伝えた。

タイ外務省のカンチャナ報道官が、準備不足のため会合を延期すると明らかにした。

会合にはミンアウンフライン氏が招待されたと伝えられ、市民団体などから非難の声が上がっていた。実現した場合、タイはロシアに次いで2カ国目の同氏を招待した国となる。中国は同氏と親密な関係を築いているが、招待したことはない。

タイのペンタム党(公正党)の幹事長で比例代表選出のカナウィー下院議員は外務省高官の話として、タイ政府がミンアウンフライン氏への招待を取りやめたと述べた。

BIMSTECはタイとミャンマーに加え、インド、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、ブータンが加盟している。タイは昨年3月末から議長国を務めている。

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