県議資産、平均435万円 前回より324万円減、トップは江口氏

 県議の資産公開に関する条例に基づく資産報告書が10日、公開された。県議43人が任期の開始日(4月30日)時点で所有していた資産合計の全議員平均は1人当たり435万円で、4年前の759万円から324万円減った。

 土地、建物などの不動産(共有物件は持ち分の比率から課税標準額を算出)に預貯金を加えて平均を算出した。最も資産が多かったのは江口暢子氏(酒田市・飽海郡区)の1285万円で、酒田市亀ケ崎2丁目に93平方メートルの土地と、床面積36平方メートルの建物を所有し、1168万円の預貯金がある。梶原宗明氏(同)1184万円、森谷仙一郎氏(天童市区)1142万円と続いた。

 最も広い土地を有するのは田沢伸一氏(東田川郡区)で15万8610平方メートル。預貯金は15人があるとし、平均は約230万円で最高は江口氏だった。一方の借入金は13人にあり平均約1224万円で、最も多いのは吉村和武氏(山形市区)の5500万円。有価証券は9人、ゴルフ会員権は3人が所有している。柴田正人(南陽市区)と佐藤文一(新庄市区)の両氏は自動車などを含め全て「該当なし」としている。

 資産公開は「政治倫理の確立のための県議会議員の資産等の公開に関する条例」に基づき8回目。土地、建物、預貯金、有価証券、ゴルフ会員権、借入金などを記載している。県議会事務局で閲覧できる。

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