加入促進へ、発信任せて 動画クリエーター「勝手にオネーサン」が山形市消防団に入団

勝手にオネーサンに市消防団の辞令書が手渡された=山形市消防本部

 県内を中心に活動する動画クリエーター・「勝手にオネーサン」が1日付で山形市消防団に入団し、6日に同市消防本部で辞令交付式が行われた。全国的に消防団員数が減少傾向にある中、幅広い世代に愛され、発信力があるインフルエンサーに、消防団活動を幅広くPRしてもらう。

 市の消防団員数は1369人(10月時点)で、年々減少傾向にある。同消防団では、昨年度、勝手にオネーサンの出演協力を得て、大学生や高校生と連携して加入促進に向けたPR動画を制作した。その成果が表れ、例年5人ほどの入団数だが、本年度は14人が入ったという。

 大きなPR効果があったことから同消防団は、入団も依頼した。交付式では阿部雅義団長が辞令書を手渡した。鈴木強志消防長は「幅広い世代に影響力がある心強い存在として、ご協力お願いしたい」と述べ、勝手にオネーサンは「消防団の必要性を認知してもらうために力添えしていきたい」と意欲を語った。

 今後は市消防団本部付団員として広報活動に携わり、来年から出初め式や消防演習、消防フェスティバルなどのイベント参加や救急救命講習などを受講し、交流サイト(SNS)などで発信していく。

消防団員の制服に身を包み、記念撮影する勝手にオネーサン(左)=山形市消防本部

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