米、小惑星の試料を公開 オシリス・レックス探査

米探査機オシリス・レックスが送り届けた、小惑星ベンヌの石などの試料(NASA提供・共同)

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は11日、探査機オシリス・レックスが小惑星ベンヌから持ち帰った石などの試料をテキサス州のジョンソン宇宙センターで公開した。初期的な分析の結果、水や炭素を豊富に含んでいる証拠が得られ「地球上の生命の原材料が見つかるかもしれない」と期待感を示した。

 探査機は2016年に地球を出発。20年に約3億2千万キロ離れたベンヌで試料を採取し、今年9月24日、地球上空で試料入りカプセルを放出した。カプセルはユタ州の砂漠に着地。NASAなどはテキサス州に運び、解体作業を続けてきた。

 日本は探査機はやぶさ2が採取した小惑星りゅうぐうの試料の一部を米国に提供している。今後はベンヌの試料を受け取り、二つの小惑星を比較する形で分析を進める。

米探査機オシリス・レックスが送り届けた、小惑星ベンヌの石などの試料(NASA提供・共同)

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