古式ゆかしく練り歩き 矢板・木幡神社で武者行列 4年ぶり秋季例大祭

4年ぶりに行われた百物揃え武者行列渡御

 【矢板】平安時代の創建とされる木幡の木幡神社で8日、4年ぶりとなる秋季例大祭が開かれ、「百物揃(ぞろ)え武者行列渡御」が行われた。代々受け継がれる華やかな衣装を身にまとった住民らが、秋の収穫に感謝し古式ゆかしく練り歩いた。

 神事の後、渡御は打ち上げ花火を合図に始まった。代表総代を先頭に猿田彦、八咫(やた)鏡や笛、太鼓が続き、国指定重要文化財(重文)の本殿を1周して、みこしが合流。総勢約80人はもう一つの国重文、楼門をくぐり、約200メートルの参道をゆっくりと下の宮まで行進した。

 渡御は総代ら関係者のほか、住民が一般参加した。木幡、教員藤田英徳(ふじたえいとく)さん(46)は神社所有の模造のやり、次男奏太(そうた)君(8)は鉄砲を持ち、歩いた。英徳さんは「こういう行事を地元でやっているのは誇り。一員になれてうれしい」と喜ぶ。代表総代の黒崎雅久(くろさきまさひさ)さん(69)は「思いの外、多くの方が来てくれた。幸多かれと思う」と話した。

4年ぶりに行われた百物揃え武者行列渡御

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