砺波市柳瀬の「オリーブ楽園となみ」に11日、同市太田保育所の年長児29人が訪れ、オリーブの実を付けた木を見て回った。園児は砺波の秋を代表する農産物として特産化が進むオリーブの魅力を感じ取った。
国道359号沿いに今春開業した「オリーブHouse(ハウス)」に隣接する農園には、広さ4ヘクタールに「ルッカ」や「アレクッツォ」など10種類約1100本栽培されている。2020年春に転作田に植えた1~1.5メートルの木は2メートル超に生長し、3センチ程度の大きさの緑色や紫色の実が陽光を浴びて輝いている。
園児らは石黒英悦社長の案内で農園を見て回り、オリーブの実を数えた。園児から「実はどうするの?」と質問を受け、石黒社長が苦みを取り除いて軽く塩漬けして食べたり、オリーブ油として使ったりすると伝えた。原産地のトルコからオリーブを持ってきたことも紹介した。
園児らは、余西孝之専務の案内で、3階建ての屋上に設けた高さ3メートルの展望デッキから農園や散居村を見渡した。土産物としてオリーブ油などをもらった園児らは「オリーブの実がいっぱいなっていてうれしかった」「紫色の実がきれいだった」と笑顔を見せた。
オリーブ楽園となみは25年、栽培したオリーブの実から搾取し、砺波産オリーブ油の生産を目指す。