静岡市立小学校いじめ訴訟 静岡地裁判決で同級生のいじめを一部認定も原告側は不服…控訴する方針 12日

2017年、静岡市立の小学校で起きたいじめ問題で、いじめを受けた当時の児童が、同級生や静岡市に約2000万円の損害賠償を求めた裁判で、10月12日、静岡地裁は同級生のいじめを一部認定し、88万円の支払いを命じましたが、原告側は不服として控訴する方針を示しました。

この裁判は2017年、静岡市立千代田小学校に通っていた当時5年生の男子児童が、同級生に、名前に「菌」をつけて呼ばれたり、暴力を振るわれたりしたことが原因で、適応障害になったなどとして、いじめを行った同級生や、管理者である静岡市などに約2000万円の損害賠償を請求したものです。

12日、静岡地裁で言い渡された判決で、菊池 絵理 裁判長は、原告側の訴える一部のいじめ行為を認定し、一部の同級生らに88万円の支払いを命じましたが、静岡市などに対する請求は棄却しました。判決を受け、いじめを受けていた少年は…。

(いじめを受けた少年)

「はっきり申し上げると(訴えを)受け入れてもらえなかった」「何のために戦ってきたのかわからない、今回は悔しいし、残念な気持ちでいっぱい」

原告側はこの判決を不服として控訴する方針です。

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