レーンに載せてラーメン提供 丸高屋が独自システムで矢板に新店 店員の人手不足見越す

レーン上のプレートに載せられて運ばれるラーメン=12日午前、矢板市内

 ラーメン店など運営の丸高屋(那須塩原市太夫塚6丁目、高久豊(たかくゆたか)社長)は12日、店内で注文を受けたラーメンをレーンに載せて客席に運ぶ形態の店舗「丸高屋バイパス店」を矢板市中の国道4号沿いにオープンした。高久社長は「ラーメンをレーンで提供するのは北関東で初めて」としている。

 外食産業の人手不足を見込み、同社は昨年1月からレーンの導入を模索。既に導入している大阪や埼玉のラーメン店を視察した上で、電子レジスター、タッチパネル式のセルフオーダーシステム、回転すしレーン製造の3社と共同で、独自のシステムを構築した。

 導入第1弾の同バイパス店は全席ボックス席(32席)で、コの字形に全長約13メートルのレーンを設置。一部の回転すし店のように各席のタッチパネルでメニューを注文後、厨房(ちゅうぼう)からプレートに載ったラーメンがレーン上で客席前に運ばれる仕組み。来店客に配慮し、商品を受け取る姿を他の来店客に見えにくくしたという。

 食後、器を洗い場まで運ぶロボットも2機導入した。通常、従業員6人で運営するところ、3カ月後には3人にする計画。当面はコンシェルジュを1人配置する。高久社長は「近い将来、人手が必ず足りなくなるという危機感があり、率先して取り組むことで企業イメージも高めたい」と話した。

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