10月のシグナル9発令48年ぶり

台風14号(コイヌ=日本が提案した名前で星座の子犬座に由来)の影響で、10月8日に台風警報「シグナル9」が発令された。政府広報によれば、8日12時40分のシグナル8発令に続き、同19時にはシグナル9が発令された。香港の台風警報は10段階あり、最高はシグナル10だが、シグナル9と8もそれに次ぐ高位の警戒レベルだ。今年シグナル9が発令されるのはこれが2度目で、同じ年にシグナル9が2度発令されたのは1999年以来24年ぶり。さらに、10月にシグナル9が発令されたのは1975年以来48年ぶりとなった。台風が香港から離れるに伴い同22時45分にはシグナル8へ降格し、翌9日11時40分にはシグナル3へと降格。同16時20分にはすべての台風警報が解除されたが、この悪天候により香港でもさまざまな被害が出た。政府民政事務総署は臨時シェルター29カ所を開放し、計294人が避難した。 9日11時30分までに消防処および政府コールセンターに通報があった樹木の倒壊は44件。当局が確認した浸水は7件、土砂崩れは2件に上った。9日10時までに公立病院の救急処置室に搬送された負傷者は計29人(男性16人、女性13人)だった。

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