時限措置は来年3月まで…しまなみ海道など本四高速3ルートの料金水準維持を国交大臣に要望

瀬戸内しまなみ海道など本州四国連絡高速道路3ルートの料金水準を来年度以降も維持するよう沿線の知事らが斉藤国土交通大臣に要望しました。

本四高速3ルートはその整備の経緯からネクスコ区間とは異なる料金体系で高い通行料金が設定されていました。

このため関係自治体が提言を行った結果、2014年4月から10年間の時限措置で全国共通料金制度が導入され通行料金の引き下げが実現しました。

この時限措置は来年3月で終了するため、関係自治体が制度の継続を要望しています。制度が終わると瀬戸内しまなみ海道の尾道IC~今治ICは現行2950円が4920円になるということです(※ETC・普通車・片道・平日)。

12日、関係10府県市を代表して広島県の湯崎知事が斉藤国土交通大臣に要望書を手渡しました。

湯崎知事によると斉藤大臣は「しっかりと受け止めて前向きに考えたい」と応じたということです。

また同行した香川県の池田知事によると斉藤大臣からは「料金を共通化した後、順調に利用も増えて結果的に本四高速の料金収入も増加する傾向になっている」と政策の妥当性に言及があったということです。

要望書では本四高速3ルートを観光と物流の大動脈と位置づけ大阪関西万博なども見据えて経済波及効果の持続的発展のため来年度以降の現行料金水準の維持を訴えています。

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