福岡県糸島市でヒョウタン作品を手がける龍石修さん(50)が、佐賀市大和町のホテル龍登園でアーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)に取り組んでいる。乾燥したヒョウタンに穴を開けたランプやスピーカーを制作している。
ランプはヒョウタンを透過したオレンジ色の光が、温かな空間を演出する。スピーカーは音が拡散し、聞き続けても疲れづらい響きが特徴だという。
ヒョウタンはアフリカ原産で古くから容器などに使われ、国内では滋賀県の粟津湖底遺跡で約1万年前の種子と果実が発見されている。龍石さんは「古代を思い、ランプでゆったりした時間を過ごして」と呼びかけ、「佐賀錦など佐賀の柄を取り入れた作品をつくりたい」と語る。
14日~11月5日は同所、11月7~12日は佐賀市八戸のギャラリーNOMAで作品を展示する。14日午後7時からは龍登園で、龍石さんが作品を語る。(花木芙美)