武蔵川部屋が4年ぶりに別府市で合宿 18日から、稽古を無料で一般公開【大分県】

4年ぶりとなる武蔵川部屋の合宿を控える別府市相撲合宿練習場=14日午後、上野口町

 【別府】大相撲の武蔵川親方(元横綱武蔵丸)率いる武蔵川部屋が18日から、4年ぶりに別府市内で合宿する。2016年から地元の任意団体「別府相撲道振興協議会」(羽瀬重幸会長)が誘致と滞在中の世話を続けている。過去3年は新型コロナウイルス禍の影響で見送った。毎日、稽古を無料で一般公開する。24日まで。

 協議会によると、羽瀬会長(73)は宇佐市出身で、中央大の相撲部監督を務めた。武蔵川部屋に複数の力士を送り込んだ縁があり、受け入れ環境が整い、温泉で体も癒やせる別府での合宿が始まった。今回で5回目。

 武蔵川親方はハワイ出身で、優勝12回を誇る第67代横綱。貴乃花らとの名勝負で一時代を築き、2003年に引退した。

 合宿は九州場所(11月12日初日、福岡市)前の調整が目的。力士15人が参加する。番付最高位は徳之武蔵、早南嶺の幕下。別府市出身の番付外中島楓も所属しているが、けがのリハビリ中のため、今回は加わらないという。

 稽古は毎日午前7時から同10時半まで。会場は上野口町の相撲合宿練習場。

 協議会の一好俊司理事(70)は「コロナで合宿を招けず、会員離れもあった。改めて大分の相撲の盛り上げにつなげていきたい」と話している。

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