山形市の食品館256は、客が商品を選びながらスマートフォンで自らバーコードを読み取り、キャッシュレスで精算するセルフレジを導入した。買い物のスタイルの多様化に対応し、人手不足の解消にもつなげる。
来店客はアプリ「Shop&Go」をダウンロードした自分のスマホを使い、買いたい商品のバーコードを読み取り、かごに入れる。店で用意したスマホを使うこともできる。
会計時は専用レジでスマホのQRコードを読み込ませ、示された購入額を電子マネーやクレジットカードで支払えば決済が終了する。現金対応はしていない。現金を扱わないためにレジがコンパクト化し、スタッフを配置する必要がなく、管理もしやすい。
他に、256には現金対応で店員が袋詰めまでしてくれるレジなどもあり、来店客は自分に合った買い物のスタイルを選ぶことができる。
アプリ用のレジは今月、試験的に2台導入し、12月から増設する予定。256は、店内の品物を自由に選んで贈り物にするカスタマイズギフトが人気だが、この機能を使えば、予算に合わせて客が見積もりを取ることもできる。
256を運営する井筒屋の榎森啓社長は「来店客のニーズは多様化しており、応えていきたい」と話す。